順位にこだわるのは悪いことではない。

 

勉強の頑張りを測るためにはどうしたらいいでしょうか。

一番わかりやすいのは数字ですから、その数字で頑張りを評価すればいいでしょう。

 

しかし、その指標も基準が変われば評価が変わってきます。

よく見極めることで、子どもの勉強の評価がきちんとできるでしょう。

 

では、どんな指標があるのかを紹介していきます。

一つ目は点数です。

 

点数が良ければ、頑張った成果がきちんと見ることができます。

高ければ頑張ったことになり、低ければ頑張りが足りないことになるでしょう。

 

しかし、この点数はテストの難易度によって、評価が変わってしまうものです。

簡単なテストで高得点をとってもそこまでの価値にはなりません。

一方で、難しいテストで高得点をとったらさぞかし自慢できることでしょう。

 

次に順位です。

順位が良ければ、周りよりも頑張っていることになります。

順位が低いということは、頑張りが周りより少ないというわけです。

 

ただ、これも所属している集団によって評価が変わります。

学力が低い集団の場合、順位が高くなることはそこまで難しくありません。

 

そもそもが勉強をしていない集団ですからね。

そんな連中を出し抜くことなど、難しいわけがありません。

 

最後に偏差値です。

この偏差値というのは平均点に届いていれば「50」と評価されます。

平均点との差で自分の位置を見ることができるので、勉強の成果としては正当に評価されるものでしょう。

 

偏差値が50を超えているなら優秀な部類に入ることになります。

とはいえ、これもどの程度の集団にいるかによって、評価が変わってきます。

 

例えば、中学生の50と、高校生の50ではレベルが違うのです。

中学生の偏差値というのは、評価を受けている生徒がピンキリとなります。

 

めちゃくちゃ優秀な子も入っていれば、まるで勉強をしないような子も入っているのです。

そのため、平均点は低めに出てきてしまうので、偏差値50の価値はかなり低いものになります。

 

一方で高校生の偏差値は集団の種類が変わってきます。

そもそも偏差値は模試の結果などで表示されるのですが、高校生の偏差値というのは基本的に進学校の子の集団なのです。

 

大学を目指している子しか模試は受けていませんから、それなりに優秀な子しかその集団には入っていません。

だからこそ、それなりに優秀ではないと平均点を超えることが難しいのです。

 

このように偏差値は指標としては優秀なのですが、特定のテストを受けないとみることはできません。

基本的には模試を受けないと偏差値を見ることはできません。

これは塾などに通っていないとみることができないということになります。

 

では、どの指標が良いのか。

私は順位だと思っています。

 

もちろんこれも集団の質が問われてきます。

しかし高順位をとっている子はそれなりに頑張っている優秀な子たちなのです。

そこで切磋琢磨して順位を上げていこうとするのは間違っていないと思います。

 

仮に自分の通っている学校のレベルが大したことがないのなら、そこで高順位をとることを目標としなければいけません。

順位は相対的に頑張っている度合いを測るものでもありますので、周りの子と比べて自分は頑張っているのかいないのかがわかると思います。

 

順位が上がるというのは、単純に周りよりも頑張っているからであり、それをキープしていけばどんな集団でもそれなりの評価が得られるでしょう。

 

順位は忌避される傾向がありますが、それは頑張っていないからそう思うだけだと思います。

それなりに頑張るだけで順位は上がるんですから、順位を上げるためにも頑張ればいいだけなんですよ。

 

まずは自分が所属している集団で高い順位をとりましょう。

目安は上位20%です。

5人に1人の立場になれれば、先頭集団に所属していることになりますからね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。