とてもネガティブなタイトルですが、大事なことなので紹介しますね。
今まで出会ってきた中で、成績が伸びない子の特徴を考えてみるといくつかの共通点が見えたので、紹介しておきますね。
塾歴の長い私でも、この子は無理だなと思うような特徴はあるんです。
私は神ではないので全員の成績を上げることはできないんですよ。
基本的に成績が上がるかどうかは、物心つく前までにどうやって育てられたかが大きくて、塾にいる間にそれをねじ曲げて成功するってのは難しいんです。
不可能かと言われればそんなことはないのでしょうが、かなりの確率で無理だという判定になるでしょう。
私も数件は見事に可能性を覆してくれたって子に出会ってますが、それはあまりにもレアなので参考になりません。
では、紹介していきます。
第一は甘えん坊です。
いわゆる甘やかされて育てられた子です。
親が子のためを思って先回りして色々な障害を排除しようとするとこういう子になってしまいます。
困難に直面する経験が少ないので、いざ大変な場面に出会うと自分ではどうにもできなくなってしまうんです。
違う見方をすれば、自分の意思がなくなっている子とも言えるでしょうね。
あまりにも親が干渉しすぎると子どもは思考を止めます。
親の言う通りにしておけばいいのだから、自分は考える必要はないと感じるのでしょう。
自らで考えられなくなった子の末路は悲惨です。
いざ自立を促してもどうにもできないのですからね。
社会に出ても不適格者として扱われれば引きこもりになってしまう可能性すらあるのです。
一方で、放任で育てられた子は、自分のことは自分でやりなさいとなりますので、自分のために行動できる子になります。
だからといって、完全な放任はダメですけどね。
子どもの動向には目を配りつつ、子どもの行く末を案じてあげる程度でいいのではないでしょうか。
親子がよく会話し、親の意向が子どもにきちんと伝わっている子は成績の伸びはいいですよ。
第二は、将来への展望が読めない子です。
これはほとんどの子にあてはまりますが、現状が楽しければそれでいいと考えている子が多いんです。
まぁ、子どもというのはそういうものですよね。
怠惰に生きようと思えば、いくらでも生きることができますからね。
今勉強しないことがどれだけ将来に関わるのかが分かっていなければ、必死になって勉強しようとは思わないでしょう。
ただ、こういう子の中でもきちんと大人に説明されることで、目覚める子が出てくるんです。
なぜ叱られるのか、なぜ勉強しろと言われるのか、その理由をきちんと説明されてその大事さに気づくことができる子は成績を伸ばすことができるでしょう。
別の言い方をすれば素直な子なんでしょうね。
こういう大人のアドバイスを素直に聞くことができるかどうかは素直かどうかが関わってくるのですからね。
私たち塾講師も、子どもにただ授業をしているのではありません。
なぜ勉強しなきゃいけないのか、今がんばらないとどうなるのかを生徒に伝えることもしているのです。
こういうのを意識付けというのですが、これがうまい先生は子どもがどんどん成長してくれることになりますよ。
伝え方にも工夫が必要なので、なかなかうまく意識付けはできるものではないのですが、カリスマ講師ともなると、その言葉が子どもに刺さりまくるんですよね。
第三は、読み書きそろばんができない子です。
今では死語になりつつある言葉ですが、やはり読み書きそろばんができない子は成績は伸びません。
私が言っているのは、語彙力・漢字力・計算力の三つのことです。
これのどれか一つでも劣っている子は、成績は伸びません。
ちなみに、これらは小学校の勉強です。
小学生が宿題で出されるものが、計算ドリルと漢字ドリルですよね。
この二つをきちんとこなし、それなりに点数がとれていないといけません。
当たり前ですが、語彙力だって必要です。
言葉の意味が分からない子が勉強ができるわけもないんです。
これは学校で習うものではなく、親が子どもに教えることです。
会話の中でわからない言葉の意味を親が子どもに伝えてあげればいいんです。
親もわからないなら、いっしょになって調べてあげればいいんです。
そうやって親子で言葉を学んでいけば、おのずと子どもの語彙力は身についていくんです。
それを何でもかんでも外部に任せようとするのはダメです。
外部に頼らないとできないということは、子ども本人では乗り越えられないと認めているものです。
最初は子どもだけでは無理なことも、親が協力してあげれば少しずつできるようになるかもしれませんよね。
以上の3つが成績の伸びない子の特徴となります。
逆にいえばこれらの特徴がない子は成績を伸ばす才能があるということになります。
そういう子は、勉強を頑張るだけで成績を伸ばすことができるでしょうね。
3つの特徴をなくすだけでも大分変わってくると思いますよ。
小学生の勉強ができないなら、小学生の勉強から復習するといいでしょうね。
今から夏休みに入っていくわけですから、その期間に小学生の勉強から復習するのも手だと思いますよ。
小学生は今から勉強を頑張れば、勉強が得意な子になれると思いますよ。
基礎をおろそかにせず、目の前の勉強をおろそかにしないことが何より大事なことなんですからね。
それでは、今日はこの辺で。