親としては、子どもがやる気になるのは喜ばしいことだと思います。
「オレ、ちょっと勉強がんばろっかな・・・」とボソとつぶやいただけで、喜んでしまう親は多いことでしょう。
普段口酸っぱく「勉強しなさい」と言い続けている親ならなおのこと嬉しいことでしょう。
ただ、その一時的なやる気に振り回されないで下さいね。
子どものやる気のある声を聞いて、すぐに行動してしまう人は多いでしょう。
書店に連れて行き、問題集や参考書を選ばせたり、ここぞとばかりに塾を選んで入れてしまう・・・
そんな行動をとってはいけないのです。
そもそも勉強を頑張るというのは、どういうことか分かっていますか?
それは何があっても毎日勉強することなんですよ。
歯磨きをするかのごとく、毎日当たり前のように勉強するようになることなんです。
しかし、基本的にこういった習慣が身についていない子が気まぐれにやる気のある言葉を吐いたところで、毎日勉強するかどうかは不明なんです。
子どもの本気度はどの程度なのか、数日様子を見るといいと思います。
きっと三日ともたずに勉強をしなくなるでしょう。
こんな結末が待っているのに、行動してしまうのはムダな行為なんですよ。
買ってしまった参考書も、せっかく入った塾も活かすことなく廃れていくことでしょう。
私は生徒がやる気のある言葉を出したときは、一応褒めることはしますが、あまり期待をしないようにしています。
もし、本当にやる気があるのなら、継続性が示されるはずですしね。
勉強を始めて、毎日コツコツ勉強する様子を見て私はようやく信じることができるのです。
まぁ、これは今まで散々騙されてきたから言えることなんですけどね。
何度、生徒の前向きな言葉を聞いて喜んだか分かりませんからね・・・
そして、数日経つともう元の生徒に戻ってしまうんですよ。
期待した分、落胆も大きいんです。
もし、我が子が勉強に前向きな言葉を言ったのなら、それが継続するかをよく注視してください。
そして、その言葉を吐いたことにある程度は責任をとらせるのです。
その子が塾に通っているなら、毎日塾の自習室に行くように指示してください。
うちの生徒なら、毎日連れてきてくれて構いませんからね。
自分の発言には責任をとらせることは大事なことだと思います。
ただ、あまりガチガチに縛ってしまうと、子どもが自由に発言できなくなってしまうので、さじ加減が難しいですけどね。
子どもがやる気を出したのなら、毎日何時間勉強するのか、何時から何時まで勉強するのを決めてしまいましょう。
やる気がある状態であれば、きっとそういう取り決めも決めやすいと思いますから。
ただ、それが継続されるかは子ども次第なので、きっとやってくれるといえないところが悲しいですけどね。
むしろ、子どもが本気でやる気になったのなら、その取り決めは絶大な効果を出すでしょう。
参考書を買ってあげたり、塾に入れてあげたりするのは、そういった約束事を守れてからでも遅くないですからね。
慌てて行動しないように気をつけるようにしてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。