中学生・高校生を指導していると、その子の不足部分が分かってきます。
それは小学生の勉強であり、小学生の頃に備わってほしい技術が足りていないのです。
まずは計算力です。
九九が諳んじられるのは当たり前のことで、それを基にかけ算・割り算をスラスラ解けないといけません。
すばやく正確に計算ができるようになるまで、日々計算問題に向かわないとダメなのです。
欲をいえば暗算で計算ができるようになるまでの計算力があるといいですよね。
暗算ができるようになれば、検算ができるようになりますので、計算ミスがなくなっていくんです。
当たり前のことですが、算数の授業も、数学の授業も計算が速い子は余裕をもって受けることができます。
先生の説明に耳を傾けることができるのは、余裕がある子だけですからね。
次に漢字力です。
このブログでは何度もその必要性を書いていますが、漢字は意味を持つ表意文字です。
漢字のつくりやへんから、その漢字の意味を推測できるようになるためには、そもそも漢字が書けないと不可能です。
漢字を知ることは語彙力強化にもつながっていきます。
漢字の意味からその用語の意味を推測できるようになれば、理科だって社会だって得意になることでしょう。
漢字練習は毎日行い、日々漢字を覚えないといけません。
その際は、漢字の筆順まで正確に覚えた方がいいでしょう。
高校受験で筆順の問題が出ることもありますし、筆順が正しい漢字はきれいですからね。
きれいな文字を書く上でも、書き順は大事な要素ですから、しっかりと確認しながら覚えてもらいたいですね。
そして、英語の筆記です。
小学校の英語の授業は英会話メインです。
アルファベットくらいは、書く練習はするでしょうが、それ以外の英文やら英単語は書く練習はしないでしょう。
できれば家庭で英文の罫線が入った練習帳を用意して、少しずつ英単語を練習するといいと思います。
まぁ、フォニックスまで覚えられたら最高なんですけどね。
さすがに素人ではそこまではカバーできないでしょうから、早々に塾に入れてしまってもいいかもしれませんね。
上記の能力を小学生のうちに鍛えておけば、中学生・高校生になっても勉強で困ることは少なくなるでしょう。
逆にいえば、中学生・高校生で勉強に苦労している子というのは、上記のスキルが足りないんです。
例えば、数学ですが、計算が遅い=数学ができないとなってしまいます。
高校数学は一題を解ききるのに、膨大な計算量が要求されます。
途中で計算ミスがあれば最後まで解ききることができないのです。
結果、大学入試レベルの数学が解けるようにはならないでしょう。
いくら進学校に合格したとしても、大学受験レベルまで成長するかどうかはわからないわけです。
語彙力がなければ読解力も身につきませんので、自学ができなくなってしまいますしね。
英語のスペルが書けないのに、英語が得意になることもないでしょう。
中学生のころから英語が苦手であれば、高校生になっても英語は苦手なままでしょうね。
将来大学を目指すということは、基礎学力が高くないとダメなのです。
我が子を大学まで行かせたいと考えているなら、小学生のうちからやれることをやっていかないとダメですよ。
そこでの不足がずっと足を引っ張ることになるんですからね。
まずは、毎日のルーティーンを確立させましょうね。
計算ドリル、漢字ドリルは毎日やらせるのが大事ですからね。
そして余力があれば、英語の表記もやらせてみてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。