「うちの子も中学3年生になったことだし、塾を探そうかね~」
とのんきに塾探しをされる方は多いと思います。
そりゃ塾代はできるだけ抑えたいですよね。
出費が少ない方が家計は助かるのが当たり前ですから、そういう考えも分からないではないです。
ただ、それってもう手遅れだって分かっています?
手遅れでないのは、今まで自宅できちんと勉強させてきてそれなりに成績がとれている子だけでしょうね。
そういう子はそれなりに勉強の経験値がありますので、中3から塾にいれても大丈夫でしょう。
そうではなくて、家では遊び放題させておいて、成績は底辺まで落ち込んでいる・・・
そんな状態の子を塾に入れたところで、もう手遅れなんだってことなんです。
そもそも中3の一年間だけ塾に入れたって、今までの勉強がおろそかになっていてはすぐについていけるわけがないでしょう。
個別指導塾ならまだしも、集団授業の塾では授業についていけないと思います。
後で入ってきた子に合わせてくれる集団授業塾なんてあるわけがないですからね。
そうなると個別指導塾ってなるんでしょうが、個別は授業の単価が高いですからね。
しかも、大手の個別指導塾はあなたの子が勉強ができないと見るや、大量の授業を提案してきますよ。
必要以上の授業までとることを勧めてくるようになり、せっかくここまで節約してきたのに、逆に高い授業料を払う羽目になるでしょう。
まぁ、お金だけの問題ではないんですけどね。
中3となると、もうすでに2年分の授業は終わってしまっているわけで、特に主要三教科である国語・数学・英語は今までの蓄積が問われますから、もうついていけるようになることはないでしょう。
理科・社会だって今までの勉強がおろそかになっているんですから、中3内容からいきなりついていくことはできません。
例えば、理科の中3内容のイオンなんて、今までの知識がない子が理解できるわけもないんです。
それこそ、中1の物質の性質、中2の化学変化を理解して初めて理解できるかどうかって話なんですよ。
社会だって同じで、今までの歴史が分かっていない子に、現代の歴史を学ばせたって理解ができるわけもないんです。
まぁ、公民分野であれば、最初から学ぶことができますので、やる気次第でなんとかなるでしょうが、社会に興味のない子では厳しいでしょうね。
勉強ってどうしても継続が必要で、中1の最初のころから丁寧に理解をしていかないと、中学内容を理解し続けることはできないんですよ。
もっと言えば小学生のころから勉強をしていないと、いくら中1からといっても勉強はできるようにならないでしょうね。
なぜここまで断言できるかというと、勉強をしていない子って書くのが苦手だからなんです。
書くのが苦手ということは、学校の板書を写すことが遅いってことになります。
黒板に書かれていることを写すのが遅いとなると、もう先生の話を聞き取ることができないんです。
写してる途中で板書は消されてしまいますしね。
真面目な子ほど、ノートをきちんととろうと頑張りますからね。
書くのが遅いのに、ノートをきちんととろうとしたって、無理な話なんです。
そして、もっと致命的なのが問題を解くのが遅くなるということになります。
書くのが遅いというのは、答案用紙に答えを書くのも遅いってことなんです。
ある意味、書くのが苦手というのは学習障害レベルで勉強ができないってことになるんですよ。
では、どうしたらいいのか。
それは小学生時代から漢字の書き取りや、計算ドリルなどをきちんとやらせるしかないです。
とにかく書く練習をしていかないと、書くのが速くなることはないですからね。
最近の子はスマホが普及した弊害なのか、書くことに不慣れな子が多いです。
書くという行為ができないというのは、勉強ができないということに直結するのです。
そういう状況で学校教育にタブレットを導入していくのは危険だと思いますけどね。
ますます書くことから離れてしまえば、どんどん現代っ子の学力は下がっていくでしょう。
このブログを読んで不安に思われる方は、我が子の筆記スピードを見てみるといいですよ。
きちんとした字で見やすい字で素早く書けているのかどうかは、子どもの勉強姿を見るだけで分かると思います。
もしそれで自分の子が書くのが遅いと感じたら、毎日毎日漢字練習やら英単語練習をやらせてください。
そして、練習後に必ずテストをし、ただ練習するだけというのを防いで下さい。
それだけでも、書くのが速くなるとは思いますよ。
どれだけの時間がかかるかわかりませんが、高校に入るまでにある程度の書くスピードを身につけさせた方がいいとは思います。
勉強って、手の運動でもあるんですよ。
だからこそ、経験が大事になってくるんです。
できるだけ早めに勉強できる環境を用意してあげてくださいね。
この地域に塾はたくさんありますから、探せばきっと良い塾を見つけられると思いますよ。
それでは、今日はこの辺で。