先日、とある生徒がテスト結果が悪いと落ち込んでいました。
その生徒いわく、数学のテストでいろいろと計算ミスをやらかし、解き方自体はわかっていたものの、間違いまくって80点を切ってしまったというのです。
合計点数も400点には届かず、自分のことを落第者と言っていました。
400点付近とれているなら十分に優秀な成績です。
しかし、この生徒にとっては、この点数は前回と比べて下がってしまっているのです。
ものすごい高い水準でこの子は落ち込んでしまっているわけです。
では、この子がどうしてここまで高い水準で物事を考えるようになったのか、それは親の教育によるものです。
この生徒が塾に入ったのは中2あたりからです。
それまでは自分で勉強をしていたんですよね。
家庭学習だけで高水準の成績を叩き出していたんです。
もちろん、これは親の教育が行き届いているからです。
子どもが自主的に勉強するのって、やはり親からの影響が強いんですよ。
しかも、親の信念が強ければ、それだけ子どもはまっすぐ育っていくんです。
見方によっては、子どもにプレッシャーがかかるので、可哀想だと思うかもしれません。
しかし、この生徒は別に勉強が嫌いなわけではありませんし、強制的にやらされて嫌だと思っているわけでもないんです。
親が毅然とした態度で子どもに接していれば、このように子どもは反抗もせずまっすぐ育つんですよ。
逆に言わせてもらえば、子どもに言うことを聞いてもらえない親は、自分の行動を反省した方がいいかもしれません。
自分の信念が曲がっていないか、子どものことを思っているといいながら適当に子どもと接していないか、子どもが反抗したらすぐに迎合してしまっていないか・・・
子どもを信念を持って育てるというのは、子どもに嫌われてもいいと思うくらい真摯に子どもと接しているかなんですよ。
だからこそ、子どもは大事なところでは親に逆らうことがないんです。
塾講師として色々な保護者の方と接していますが、最近は子どもに対して甘い保護者の方が多くなっている気がします。
結局、成績が悪くなって塾に来る子の多くが、保護者の子ども対応が甘いことが多いんですよ。
今まで散々子どものわがままをそのままにし、いざ勉強してほしいと思って「勉強しなさい」と言っても反抗される・・・
こういう悩みを持つ方が多いんですよ。
私からすると、すべては最初で決まっていたんですよ。
例えば、何もルール決めをすることなく、スマホを買い与えていませんか?
子どもがスマホばかりいじっていたら、何か罰はありますか?
それは前もって子どもに伝えていますか?
毎日勉強しようというルールは作っていますか?
そもそもなぜ勉強しなきゃいけないのかを子どもに伝えていますか?
もし、そういう取り決めがきちんと決まっていて、子どもが違反しているなら、それは子どもが悪いんですよ。
ただ、それも親の躾の責任になってしまいますけどね。
私は単に保護者の方を責めているのでありません。
そうではなく、自分の信念を持って下さいと話しているのです。
どういう子どもになってほしいのか、どう子どもを育てようとしているのか、そういう取り決めを両親が持たないとダメだと思うのです。
子育てはいつか終わります。
子どもは大きくなり、多くの子が自分のもとから離れていくのです。
であれば、子育てを全力でできる今こそ、子どもとぶつかってでも、理想の子育てを実現してほしいと思います。
もちろん、片方の親だけが頑張ってはダメですよ。
まずは両親が同じ教育観を持つことが大事です。
両親が同じ目標を持って行動するようにしてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。