塾に来る子の親の多くが「勉強の方法がわからないんですが・・・」と相談します。
しかし、これは大きな間違いです。
そもそも勉強の方法が分かったところで、勉強するようになるのか?
答えはNoです。
では、なぜあなたの子は自主的に勉強しないのか?
それは、勉強がわからないからなんです。
勉強がわからないから、勉強するんじゃないの?と疑問に思う方もいるとは思います。
ただ、よく考えてほしいのですが、何が書かれているのかを理解できない子が勉強してわかるようになるのかということです。
何が言いたいのかというと、勉強がわからないと言っている子は日本語が分からないのです。
ある意味、学校の教科書が日本語ではなく、中国語で書かれているってくらい、読んでも何が書かれているかがわからないんです。
私たちだって、中国語を習っていなければ、そんな教科書読んでもわからないですよね?
子どもも同じくらいそう思っているんですよ。
教科書が何言っているかわからない・・・というのは、自ら勉強できないってことになります。
分からないことがあって、教科書を見て調べても意味がわからないのですから。
ちなみに、この状態の子は、グーグルでわからないことを検索しても理解できないってことです。
勉強する際によく言いますよね、わからないことがあったら調べなさいと。
しかし、勉強が分からない子って調べてもわからないんですよ。
この原因ってどこにあると思います?
これって勉強してこなかったからということもあるでしょうが、それよりも大事なことが欠けているんですよ。
それは親子の会話です。
自分で言葉を紡ぐことがない子は、国語はできるようにはならないんです。
話さないということは、頭の中で文章を形成しないってことですからね。
幼少期に親子の会話が少ない子は、大抵の子が国語が苦手になっています。
特に多いのは2番目以降の子です。
1番目の子というのは、親も一生懸命に子育てをしますからね。
だから、子どもが話せるようになったことを喜び、長い時間子どもとの会話を楽しむのです。
しかし、2番目以降の子は残念ながら会話が激減します。
それだけで、言葉に触れる回数が少なくなり、国語が苦手になっていくのです。
それでも、読書が好きな子は別ですよ。
親子の会話がなくとも、本で字とふれあっている子は、国語力は身につけることができます。
ただ、これも親子の会話があって初めて成立する習慣でもあるので、いきなり子どもが読書を好きになることもないんですよね。
子どもに親が本を与えるということがない限り、子どもが読書をするという習慣は生まれませんから。
勉強ができない子というのは、日本語が理解できない子なんです。
最近はそういう子が多くなってきましたね。
これって授業にも影響が出てくるんですよ。
日本語が分からないってことは、私が言っていることも理解できないってことですから。
もちろん、私はある程度はかみ砕いて説明するようにしてますが、それで理解できてもテストの問題を理解できないので、正答を書くことができないんです。
だから、点数が上がるのが遅れます。
勉強時間に比例して成績が上がらないという現象はこうやって起こるんです。
そういう子はそうなりたくてなったわけではありません。
今までずっと勉強が分からないってことを経験してきて、とうとう諦めてしまったんです。
そもそも勉強というのは、わかるから楽しいんですよ。
わからないものは誰だってやりたくないんです。
ある意味、その子たちに同情してしまいますね。
勉強ができない子は、放置していても勉強ができるようにはなりません。
それこそ、早めに教育機関に入れてあげることが大事なんでしょう。
いつかは塾に入れるではなく、今すぐに入れてあげて下さい。
もちろん、体験授業をした上で合った塾を探して下さいね。
それでは、今日はこの辺で。