今日も保護者面談を数件行いました。
有意義な話ができて良かったです。
子どもを理想の方向に向けるのは難しいですからね。
そのアドバイスが少しでもできれば、保護者面談をやった甲斐があるんですよね。
で、その保護者面談でも話に出た内容を話したいと思います。
私は「受験の経験はきちんとさせなきゃいけない」と思います。
それは受験の苦しみであり、受験への心配であり、受験による喜びなんです。
その経験をきちんとさせるためには、受験に対して真剣に取り組まないといけないわけです。
適当に受験を考えてしまったら、それは正しい受験体験ではないことになります。
仮に合格できたとしても、その体験は子どものためにはならないでしょう。
受験は苦しいものです。
合格するかわからない不安に耐えながら、とにかく毎日頑張っていくんです。
成績が上がらなかったことを毎日嘆き、それでもめげずに頑張り続けるんです。
遊ぶのも我慢して、スマホやゲームを制限したり禁止したり、とにかく禁欲生活をしていくわけです。
そこまでして頑張っていくわけですから、それは苦しいんです。
周りはそういう頑張っている子を見て、心配するわけです。
親は子どもが受験に成功できるかを心配し、子どもが最後まで頑張れるかを見守らないといけません。
子どもが頑張れば頑張るほど、親やその周りの人は心配しつづけます。
かなりのストレスを抱えながら、子どもを応援していかないといけないのです。
それこそ、イライラしながら受験を乗り越える忍耐力が必要なのです。
しかし、その努力のおかげで合格したときに、何事にも代えられない喜びを感じることになるんです。
受験した子ども本人はもちろんのこと、周りの人も子どもが合格したことを喜ぶのです。
「よくここまで諦めずに頑張った!!」
そう評価されたら、その子は自信を持つことになるでしょう。
私はそういう経験を子どもはした方がいいと思っています。
なぜなら、そういう経験をした子というのは、必ず良い方向に変わるからです。
成功することが一番いいのでしょうが、たとえ失敗してもその経験はその子に良いものとして残っていきます。
しかし、最近の受験は少子化の影響で、楽なものになってしまっています。
不合格者がほとんど出ない受験では、たとえ合格しても喜びも半減してしまうでしょう。
また、私立高校の授業料が援助されることから、私立高校に進学してしまう子も多くなっています。
それも本当の受験を受けられない一因になっているのです。
そういう外部の要因はどうしようもありません。
しかし、それでも、私は受験に対しては真剣に取り組んでもらいたいと思います。
合格してうれし涙を流しても、不合格で悔し涙を流しても、涙が出るのは頑張ったものの特権なんです。
適当に頑張ったものは涙なんて流さないでしょう。
何も涙を流すこと自体が素晴らしいのではなく、涙を流すくらい努力したことが貴重なんです。
私は真の受験を経験し、強く変わった子を何人も見てきました。
今の子に真の受験を経験させるのは難しいとしても、真剣に取り組むことで真の受験に近いものを経験できます。
どうせやるなら全力で、自分の限界を超えて頑張ってほしいですね。
それでは、今日はこの辺で。