高1生の通知表が返ってきています。
在籍生は塾に成績を見せることとなっていますので、生徒たちが見せてくれるんですが、さっそく不可解な判定が横行していますね。
今までは点数のみで評価が書かれていた通知表ですが、新課程になって観点別評価が加わるようになりました。
その評価というのは、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」というものです。
それをA~C判定までに分けて表示されるようになりました。
この観点別評価は、小中学校ならおなじみの評価方法です。
それを高校が導入したということですね。
今までは点数重視で成績をつけていたはずです。
定期テストの点数や実力テストの点数、課題テストや英単語テストなどの小テストの結果を集計して成績をつけていたのです。
ある意味シンプルでわかりやすい評価方法でしたし、自分のテスト結果で大体どのくらいの評価がもらえるのかが計算できました。
しかし、観点別評価は先生の主観によるものが大きくなります。
先生によっては、どの生徒に注目しているかや生徒の好き嫌いで評価を変える可能性があるのです。
これは小・中でも問題とされる現象ですが、高校でもそれが導入されたとなると、誤判定は小中の比ではないでしょうね。
なにせ高校は担当人数が膨大です。
1人の先生が何クラスも受け持つというのが当たり前なのが高校ですしね。
小中とは在籍生徒数が違うわけですから、生徒1人1人を見られるはずもないんです。
特に「主体的に学習に取り組む態度」の項目に関しては、先生のさじ加減で変わってくるものではないでしょうか?
この項目だけは、おとなしい子は低い評価になりやすくなります。
一方で、先生によく質問をする子や、先生とよく話す子は好評価になりやすいでしょう。
この項目に限っては先生の好き嫌いで決められる項目なわけですよ。
小中ですら、それで迷惑を被る子がいるわけです。
それを高校でも行うなんて・・・
高校は大学へ推薦で受験をしたい子がいるわけです。
内申点は自分の将来を決める大事なポイントになるんですよ。
それを先生の主観で曲げられてしまっては、どこに不満をぶつければいいのかがわかりません。
うちの生徒の中にも、やる気にあふれた生徒がこの項目で「B」をつけられています。
ひいき目もあるでしょうが、私からしたら素晴らしい生徒なわけです。
それを「B」評価にするのは、正直納得がいきません・・・
今後、推薦を狙う子は、先生にこびないといけないんでしょうか?
もう決まったことですしこの制度自体は変わることがないので、受け入れるしかありませんが、高校生にとっては大変な時代になってしまったと言わざるをえません。
高校の先生が正しく評価してくれれば問題はないんですけどね。
ただ、今までの歴史を見ても、まぁトラブルは起こるでしょうしね。
推薦を狙って大学受験はもう難しいかもしれません。
定期テストを頑張るのは大事なことなので続けてほしいですが、正しい評価が受けられなくても腐らずに頑張ってもらいたいですね。
それでは、今日はこの辺で。