長年教えていると、勉強への強いこだわりを持っている子に出会います。
先日も、体験授業に来た子も勉強へのこだわりが強い子でした。
そういう子って勉強に対して厳しいんですよ。
例えば、時差の問題が苦手だから、それだけで社会が苦手と言うんです。
ちなみに、時差の問題というのは、大半の生徒が苦手としている知識です。
小学生レベルの計算でできるのですが、少々考え方が複雑なんですよね。
知識だけあっても対応できるものではなく、どうやって計算すればいいのかをきちんと理解できないとできるようにはなりません。
そんな問題なんですが最初はできなくとも、この子は自力で理解しようとしてそれを克服したというのです。
こういう行動ができるからこそ、勉強ができる子になるわけです。
そして、自分に厳しいからこそ、自分を甘やかすこともしません。
普通なら十分できている分野も、少しでも躓いている箇所があれば、全体的にできないと思ってしまうのです。
少々やりすぎかと思うかもしれませんが、ここまでこだわらないと勉強ってできるようにならないんですよ。
ちなみに、こういう子に育てるのって、親の力しかありません。
親の育て方が秀逸だからこそ、こういう子が育つんでしょうね。
他にもこだわりを持つ子はいます。
その子は私の言葉に不満げな顔をするのです。
その言葉というのは、「これだけできていれば十分だよ。」とか「この分野はそこまで問われるものでもないから、ここまでわかっていれば大丈夫だよ」という言葉です。
こういう言葉を投げかけるとこの子はきまって不満げな顔をするのです。
なぜ不満げな顔をするのかというと、この子はできないことをそのままにしているのにガマンならないからなんです。
勉強にこだわりを持つ以上、自分にできない問題なんて作りたくないんですね。
そして、そういうこだわりは探究心となって、その子の勉強意欲をかきたてるのです。
見事にこの子は成績を伸ばしましたしね。
こういうこだわりを持つ子は十中八九、成績を伸ばすんですよ。
勉強にこだわりを持つというのは、自分の力を信じている証拠です。
自分ができないとさじを投げてしまえば、どんな問題もできるようにはならないですからね。
こういうこだわりって大事なんだと思いますよ。
きっとこだわりが強い子は負けず嫌いなんでしょう。
しかも、その対戦相手は他人ではなくて、自分なんです。
自分に負けたくないから、あきらめずに挑戦ができるんだと思いますよ。
それでは、今日はこの辺で。