読み書きそろばん・・・
これは近代末期の日本で大事だとされた基本教育ですね。
「読み」というのは、読解力があるということですね。
文章の意味を理解し、内容を把握する能力を身につけることです。
「書き」というのは、正確に書く能力のことでしょう。
誤字脱字がないように、正確に書けるかどうかです。
「そろばん」というのは、そろばんをはじくことを指していましたが、要は計算力があるかどうかです。
別にそろばんを習わずとも、計算力があれば問題はありません。
この3つの能力は基本能力として、勉強において大事なこととされています。
例えば、「読み」だけが弱く、「書き」「そろばん」が強い子がいたとします。
「書き」が強ければ、問題の答えを正確に書くことができます。
ケアレスミスも少なくなり、漢字のミスもスペルミスも起こさないでしょう。
また、「そろばん」=計算力が強ければ、素早く計算をし数学の問題を短時間で解くことが可能になるでしょう。
数学の授業も学校の先生が言っていることを素早く理解できると思います。
しかし、「読み」が弱ければ、問題の意味を理解することができません。
問題の意味を捉え違いしてしまえば、どれだけ知識があろうと、どれだけ正確に書けようが、どれだけ素早く計算しようと、正解にはならないのです。
もし、このような子がいたら、基本的に伸び悩みます。
「読み」というのは、読解力があるということですからね。
ここが弱いとなると、教科書の意味も理解することができなくなります。
教科書がわからなければ、自学はできなくなります。
誰かがかみ砕いて説明してあげないと勉強ができない子になってしまうのです。
実は、この子どもというのが私なんです。
私の学生時代は、とにかく国語が苦手で、読解力が弱かったんです。
だからこそ、問題の意味が理解できずに間違えることはしょっちゅうありましたし、教科書を読み込んで理解することも苦手でした。
とはいえ、そこまで弱いわけではなかったので、自分なりには自学ができていたとは思います。
ただ、努力不足だったんでそこまで成績は伸ばせませんでした。
これは能力の問題ではなく、やる気の問題でしたね。
このように3つの能力のうち、1つでも弱いものがあると、途端に成績が上がりにくくなります。
この能力はバランス良くすべてを伸ばすべきなのです。
という意味では、近代の日本の教育は理にかなっていたというわけです。
もし、この能力を鍛えたいのであれば、なるべく幼児期に伸ばそうとすることが大事です。
できれば小学生の時代にこれらの能力を鍛えた方がいいでしょう。
小学生時期にある程度まで伸ばしていければ、その延長で中学・高校を乗り越えることができます。
一方で、基本能力を中学から高校から鍛えるのは難しいです。
なぜなら、学校の進度に合わせた勉強をするのが精一杯になって、基本的な思考能力を鍛える機会が減ってしまうからです。
勉強内容が複雑になり、暗記項目が増えてくると、考えるというよりも覚えるという作業の方が多くなりますからね。
なかなか考えるという作業に重きをおけなくなってしまうんですよ。
一方で、小学校の問題量は少ないですからね。
その少ない問題をしっかりと考えて解いていけば、きちんと思考能力を鍛えていくことが可能なんです。
勉強でも何でも早めに始めたことは、とてつもないアドバンテージになりますよ。
中学・高校で勉強につまずかないようにするためにも、なるべく早めに勉強を習慣化させてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。