昨日は茨城県の公立高校入試日でした。
さっそく数教科だけですが、解いてみました。
昨年と変わったのは国語ですかね。
また、形式を変えてきました。
全体的な難易度は若干難化しているような気がします。
特に数学は計算は今年もなくなり、問題の内容も難しくなっている気がしました。
社会・理科も記述が多い印象です。
おととしまでの入試問題とは全く違う問題に変わってしまいましたね。
特に、理科と社会は、勉強のやり方を変えないと大変なことになります。
今まで塾業界では、理科と社会は暗記科目として認定されていました。
用語を覚えるべく、問題集をひたすら解いていく・・・それが受験勉強の常識的なやり方でした。
そして、理科・社会は直前期でも大幅に点数を上げられる教科でした。
中1・2年生のころに、しっかりと勉強していなくても、直前期に用語さえ覚えてしまえば何とかなったのです。
しかし、去年からそうはいかなくなりました。
理科も社会も「何でそうなるのか?」が大事になってきたのです。
つまり、用語だけを覚えていても、何でそうなるのかを知らない場合は問題を解くことができないのです。
しかも、ほとんどの問題が記述になっています。
問題の本質を理解しているのはもちろん必要ですが、それを文章で表現しないといけないのです。
スマホ世代でLINEなどの短い文しか書けない現代っ子が、入試問題の答えを説明する文章を書かないといけないのです。
こういう文章は自力で勉強するのが厳しいです。
書いてある文章が正解なのかどうかは、自分では判断できないことが多く、合っているのか合っていないのかが分からない状態で勉強することになってしまいます。
これでは、自分で勉強してなんとかしろというのは、少々無理な気がします。
今後、茨城県の高校を受験する可能性が高いのであれば、まずは学校の授業をしっかりと聞くことから始めないといけません。
そして、用語を単純に覚えるのではなく、何でそうなるのかを理解しないといけません。
理科であれば、その現象が起きる原理を理解しなければいけません。
なぜなら、その原理を理解しておかないと記述の答えが書けないからです。
社会であっても、歴史ならその流れを理解しないといけません。
地理ならその状況を正確に把握し、多角的なものの見方ができないとダメですし、公民でもその原理を理解することが大事です。
ちなみに、公民では為替の考え方が出題されていました。
為替についての知識など、大人でも考えるのが難しいテーマです。
それを考えさせる問題が出ているのです。
単純に暗記するだけでは対応できないことがよくわかります。
今後、茨城県用の対策は今までと同じようでは通用しません。
塾もそれに対応していかないといけないので大変です。
なんせ今までのやり方では通用しないのですから。
塾に入っていないのであれば、学校の授業をよくよく聞くことが大事になります。
単純に用語を覚えるのではなく、その原理自体を理解しようと心がけて授業に臨まないといけません。
なお、塾においてもしっかりと説明をしてくれる塾に通わないと厳しくなるでしょう。
例えば、自立支援学習だけの塾のように、プリント学習ばかりをやらせる塾では、このような茨城県の公立入試には対応できないことが考えられます。
集団塾でも個別指導塾でも構いませんが、学校の授業で理解ができないのであれば、塾の講師が説明してくれる環境に身を置いたほうがいいでしょうね。
それでは、今日はこの辺で。