うちの塾生の中で、塾に入らずにずっと一人で勉強してきた子が二人います。
一人は高1、もう一人は中2です。
一人での勉強に限界を感じてうちの塾に来たわけですけど、それでも二人の勉強の経験値はハンパではないです。
塾に頼らず勉強してきた子というのは、できるだけ自分で頑張る子なのです。
問題がどれだけ難しくても、まずはチャレンジしていきます。
自分の思いつく方法で、色々試して解こうとします。
これで解けるか、これならどうだ?じゃあ、これなら・・・
と何度もチャレンジするのです。
数分経ち、これは自分の力では無理だなと悟ると、私に質問をしてきます。
(問題の近くには、あがいた痕跡が残っています・・・)
そして、私がすっと解き方を見せると、「おぉ~」といった顔をしながら解き方を瞬時に理解していきます。
これは、試行錯誤してきた成果なのです。
何度も壁にぶちあたっては挑戦し、それでも諦めずにチャレンジを繰り返したのです。
だからこそ、私の説明を聞いている顔はキラキラと輝き、分かった瞬間に満面の笑みを浮かべるのです。
今でこそ塾に通い、私に質問できるようになったわけですが、塾に通わずとも疑問はそのままにせず乗り越えてきたはずなんです。
そうでなければ、成績が上位でいられるはずはありません。
ちなみに、今までどうやって勉強してきたのかをその子達にインタビューすると、理想的な勉強をしてきたことがわかりました。
特に中2の子は、うちの塾のやり方と同じことを自分でやっていたのです。
勉強方法が正しいのだから、成果をあげるわけです。
ぶっちゃけると、この子に塾なんて必要ないんです。
正しい勉強方法が身についているのだから、私もこの子に伝えることはほとんどありませんしね。
とはいえ、塾にもできることはありますから、この子たちのフォローを全力で行いますけどね。
このように自分の力で勉強してきた子は、自学の力が身についているので、今後どこにいってもやっていけるでしょう。
最低限の協力さえあれば、つまずくことなく進めると思います。
ちなみに、こういう子を塾で作ることがなかなか難しいんです。
どうしても塾は授業を行い、先生の意向を伝えてしまいますからね。
塾のルールに従うことも大事なことですし、子どもに影響を与えることは避けて通れません。
真の自学の力は、自分で試行錯誤した先に身につくものです。
もちろん、勉強しない者には一生身につくものではありません。
さらに、塾に依存している人も身につくことはないでしょう。
塾の授業に頼り切り、自分で理解をしようとする行為をサボるものは、誰かに頼らないと進めなくなる者です。
いつか自力で歩むことが困難になり、その歩みを止めてしまうでしょう。
生きる力というのは、一人で生き抜く力であるともいえます。
周りの助けをすべて排除する必要はありませんし、助けが必要なときも協力しなきゃいけないときもあるでしょう。
でも、最終的に自分を助けてくれるのは自分だけです。
その力を身につけるためにも、自分の力で進むことをまずは始めましょう。
そのとき、周りは見守ってあげるだけでいいんですからね。
くれぐれも干渉しすぎて、子どもの自主性を奪わないように気をつけてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。