例えば、12時間ぶっ通しで授業をしたら、それを受けた生徒は頭が良くなるでしょうか?
答えは「否」ですね。
まず、集中力が続かないでしょう。
人の集中力はせいぜい1時間です。
途中、休憩は入れるとしても、6時間を超えたあたりから集中できなくなります。
学校での授業がいい例ですね。
最大6時間まであるわけですが、その授業すべてを集中して受けるのは大変です。
ま、体育とかの技能教科も日中含まれるので、ずっと勉強ばかりしているわけではありませんけどね。
12時間をぶっ通しで授業をしたら、生徒の集中は明らかに低下するでしょう。
そもそもそれだけの授業を受けきる体力もないでしょうしね。
また、教わる量がハンパなくなりますので、その生徒がすべての内容を覚えられるかはずがありません。
もし、きちんと復習をしたとしても、12時間ぶっ通しで授業をした際に習った内容は、覚えていられないでしょう。
勉強というのは、時間ではなくて回数が大事です。
ただ、長時間授業を受けてもダメということです。
それだけの授業を受けたとしても、復習しないと意味はありません。
授業時間は適度な時間に抑え、その授業の内容を間を空けずに復習するのです。
そして、忘れた頃にまた復習をして、何度もその内容を勉強することにより、内容が頭の隅まで浸透していくのです。
週に何コマも授業を入れたり、一日に授業を何時間もぶっ続けでやるのは意味がありません。
人が受け入れられる量というのは決まっているので、適度な量の授業をしないといけないのです。
それなのに、今までの授業に追いつくために授業数を増やしたり、苦手な教科の点数を上げるために授業数を増やしてはダメなのです。
もちろん、営業的には収益が上がるので、塾的には授業数が増えるのは嬉しいです。
しかし、意味がないことを要求することは私はしません。
大手の個別指導塾はこれでもかとコマを増やしてきますが、ハッキリ言って意味ないんですけどね。
できない子ほど多くの授業が必要そうに見えますが、できない子に必要なのは授業ではなく単に勉強時間なんです。
本当は個別指導塾の講師の人たちも分かっているんですけどね・・・
彼らは売り上げのために、必要以上のコマ数を生徒にとらせるのです。
ま、商売である以上、仕方のないことかもしれませんが。
成績を上げたいからといって、授業を多めにするのは止めましょう。
そうではなくて、勉強の習慣を身につける方が偉大なんです。
まずやらなくてはいけないことは、家で勉強させることですからね。
それでは、今日はこの辺で。