入塾面談をしているとこういう話が出てきます。
「小学生までは教えられていたんですけど、中学生になると教えることができなくって・・・」
私も「そうですね~中学生になると途端に難しくなりますものね~」と相づちを打っていたが、最近そうだとは思わなくなりました。
だって、中学生の内容って義務教育だから親も習っているはずでしょう?
それを教えられないというのは、親自身がサボっていたか、今さら子どもを教える気がないのかどちらかですよね。
もし、親自身が勉強をサボっていて教えられないなら、子どもに勉強を強要するのは止めた方がいいですよ。
だって、自分が勉強という努力をしていないのに、子どもだけ勉強させようたってダメですよ。
別に親自身が勉強してこなくたっていいんです。
今から勉強して子どもに教えてあげたらいいんじゃないですかね?
いっしょに教科書を読んで、内容をかみ砕いて教えてあげたらいいじゃないですか。
だって、たかが中学生の内容ですよ?
大人である親が教科書を読んでしまえば、教えることができるはずなんです。
高校の内容を教えろと言っているのではないですからね。
高校内容は、通った高校によって教科書のレベルが異なるので、さすがに親の学歴が問題になってしまいます。
だからこそ、高校生になったら子どもを指導できないのは当たり前のことなんです。
もし、仕事が忙しくて子どもに教える時間がないというなら、子どもに勉強を押しつけることはできませんよ。
だって、子どもだって忙しいんですよ。
一日学校に通って、放課後は部活で汗を流します。
朝9時から夕方6時あたりまで、何かをしているわけです。
それから、家帰ってから、家庭学習やら塾やらで勉強しなくちゃいけないんです。
仕事や家事が大変な親の気持ちも分からんでもないですけど、子どもだって大変なことをしているんです。
だったら、子どもに負けずに頑張ってみたらどうでしょうか?
お金を払っているのだから、塾に頼るのは悪いことではありません。
お客様であるわけですから、塾にサービスを求めるのは何も間違っていません。
しかし、教育に関しては、単に塾に預けっぱなしというわけにはいかないんです。
ぜひできることを探してみてください。
探してみたら、意外にやれることも多いと思いますよ。
例えば、国語の問題を子どもと一緒に解いてみて、どちらができているか勝負してみるとか、面白そうですよね。
国語であれば、言葉を知っている大人が断然有利なわけですもの。
すぐに勝負をすることだってできると思いますよ。
ちなみに、なぜこんな話をしているかというと、素晴らしい取り組みをしているお母さんがいるからです。
そのお母さんというのは、小学生のお母さんです。
その方は、子どものために毎日ノートにびっしりと問題を書いてあげているんですよ。
それが子どものノルマなんです。
子どもは毎日そのノートの問題を解かないといけないんです。
しかも、素晴らしいのはその問題が多岐にわたっていることです。
最初は計算力を上げるために計算問題ばかりだったんですが、その中に漢字の問題が入り、そして理科の問題が入り、社会の問題が入りと、どんどん色々な問題を入れるようになっているんです。
この取り組み自体は、子どもがやる気になったからこそ始まったものでした。
子どもが少しでも勉強を頑張ろうと思ったら、親はこのくらいのことをしてあげるべきだと思いますよ。
その小学生は塾に来る度にそのノートを見せてくれます。
私は「お母さんすごいね!これだけの問題を書くのって大変だよ。もちろん、解いているあなたもすごいけどね」と答えています。
この子にも、お母さんがどれだけすごいことをしているのか理解してもらいたいですね。
それでは、今日はこの辺で。