塾に入る人は、どんなことを希望して入るのでしょうか?
わからない勉強をわかるようにするためなのか、
楽しくない勉強を楽しくするためなのか、
家で勉強してくれないからなのか・・・
わからない勉強をわかるようにするなら、塾講師は大得意です。
学校の先生よりもわかりやすく教えるのが塾の先生の特長ですし、そもそもそれができないなら塾の講師としては失格ですしね。
楽しく勉強をするのってのも、簡単なことです。
授業中に雑談を多くして、ことあるごとにイベントを開催します。
友達とお話もできるし、先生も若くて話がわかる・・・みたいな感じで授業をするなら満足するのかな?
家で勉強してくれないなら、塾に呼べばいいだけです。
だからといって、管理はしません。
塾の自習室で勉強させるだけ、毎日のように塾に来させて自習させておけば安心なんですよね?
ほかにも、塾に求めることはあるのかもしれません。
もしかしたら、子どもの躾をしてほしいのかもしれないし、子どもの面倒を見てもらいたいのかもしれません。
でも、そんな希望で塾に入れても結局は満足できずに終わってしまいますよ。
私は塾に求めることというのはシンプルでいいと思います。
それは、成績をあげるためです。
つまり、テストの点数を上げるために塾に入れればいいんです。
勉強がわかるようになったとしても、テストの点数が上がらなければ満足なんてしないんです。
もちろん、勉強がわかるようになれば、テストの点数は上がるかもしれません。
でも、それだけで上がるのは一部の子だけですよ。
才能が無い子は、勉強がわかるようになっても成績は上がりません。
だって、点数の上げ方は知らないのですから。
また、楽しく勉強したいのなら、塾でのイベントなんて必要ないんです。
ただ、成績を上げればいいだけです。
そもそも勉強を楽しめる子って優秀な子なんですよ。
勉強がわかるから楽しいって思えるんです。
面白い先生に教われば楽しいってのも間違いではないんですけど、結局勉強自体を楽しむのはテストの点数が上がってきてからなんです。
そして、家で勉強しない子が塾で勉強したって意味はありません。
そういう子は、塾に行っても隠れてスマホをいじったりするだけなんです。
それこそ、先生が監視しないと、そういう不正も防げないんです。
最悪、塾に行ったフリをして友達と夜遊びをするなんて事態にもなりえます。
外で遊んでいる子まで管理できる塾なんてありませんから、塾に通っている意味はなくなります。
塾への評価は「点数を上げられるかどうか」でいいのです。
もし、厳しい塾で、子どもがキツい思いをしていたとしても、成績が上がるならその塾に通わせた方がいいです。
なぜなら、点数は数字で出るものですし、評価がしやすいからなんです。
勉強がわかる・・・塾に行くのが楽しい・・・塾で勉強してくる・・・
こんな言葉が子どもから出たら、うれしくなっちゃいますよね。
あぁ、塾に入れてよかった・・・と。
でも、何ヶ月経っても成績自体が上がらなかったら、どう思いますか?
テストの点数は塾に入る前のまま、一向に上がる気配がない、むしろ下がっている?
そんな状況だったとしても、その塾を信頼し続けることができますでしょうか?
たとえ、ある程度の期間信じることができても、どんどん疑心暗鬼に陥ると思います。
そして、中3の夏に慌てて違う塾に入れ直そうとするのです。
もう手遅れかもしれないのに・・・
私は塾に入る以上、成績が上がらなければ意味がないと考えています。
うちの塾は、テストの点数を上げるためには、できるかぎり生徒に勉強をさせます。
学校のワークだって早めに仕上げさせますし、テストのための準備をこれでもかとやらせていきます。
それをやっても点数が上がらないんなら、うちの塾だって失格なんです。
なにせテストの点数が上がらないんですから。
その場合は、もっと自分に合ったほかの塾に転塾することをオススメします。
塾に入れるというのは、大変な労力がかかることなんです。
できるかぎり信頼できる塾に入れること、それがなにより大事なんです。
後悔しないようにするためにも、塾選びは慎重に行いましょう。
それでは、今日はこの辺で。