「子は親の鏡、親は子の鑑」という格言を聞いたことがあるでしょうか?
「子は親の鏡」というのは、子どもというのは親の行動を映すものであるということです。
そして、「親は子の鑑」というのは、親は子どものお手本になるべきだということです。
何が言いたいかというと、子どもの行動というのは、多かれ少なかれ親の行動に影響するということです。
例えば、親が時間を守らない人だとします。
そうなると、子どもも時間を守ることがないですね。
なぜなら、親が時間を守ることの大事さを子どもに伝えていないからです。
時間を守るということを大事にしている人は、子どもが時間にルーズなのを許しません。
子どもも、時間を守る行動をしている親の背中を見て育ちますので、意味がよくわかっていなくても時間を守るようになります。
ほかにも、学校のお知らせなどをしっかりと読み込む親がいたとしたら、子どももお知らせを自然と読む傾向があります。
これは親が子どもにお知らせの内容を教えているからです。
お知らせをしっかりと読み込み、子どもにそれを伝えることを常にしているなら、子どもにお知らせの大事さを理解させることができます。
このように親の行動は子に映るのです。
であれば、子どもをしっかりと育てたいと思うのであれば、親が率先して行動する必要が出てくるのです。
もし、子どもにいろんなことに挑戦してもらいたいのであれば、親自身がいろいろなことに挑戦しなくてはいけません。
親は軽々しく「できない」と言ってはだめです。
すぐに諦めてしまうような親の態度を見て、子どもはどう思うでしょうか。
できないとすぐに諦めるのではなく、結果できなかったとしても挑戦する姿勢が大事なんです。
以前、こんなこともありました。
ある生徒がいたのですが、その生徒は同じ漢字ミスを繰り返していたんです。
私はそのミスを見つけるたびに注意していたのですが、なぜかその漢字ミスの癖が直ることがありませんでした。
ずっと頭の中にそのことがモヤモヤとして残っていたのですが、あるときその子の親が書いた手記を見る機会がありました。
それを読んでみると、親も全く同じ漢字をミスしていたのです。
偶然なのかもしれませんが、私は親がその漢字ミスをしている以上、子どもの漢字ミスは直らないだろうなと思ってしまいました。
驚いたことに、こんな些細なことまでもが、子どもに伝播していたんですね。
何が子どもに影響するのかはわかりません。
しかし、子どもを立派に育てたいのであれば、まずは親自身が自らの行いを正すことが大事なんです。
できる範囲で構いませんが、親の威厳をしっかりと子どもに見せてあげてくださいね。
親は子の鑑たれ!
子どもの手本になってあげてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。