究極の放任というのは、
・どんなに悪い成績でも怒らない
・勉強しろと言わない、むしろ遊ぶことをすすめる
・自分の成績に合った高校に行ってくれればいい
ではないでしょうか。
こういう子は、自我がない限り、ずぶずぶの泥沼に入っていきます。
1月になって、どこにも行ける高校がないと気づき、そこから慌てて塾を探す。
この時期に受け入れてくれる塾もそうはないので、悪い評判が立っている塾でも入れてしまう。
しかし、自我がしっかりとしている子は、こうはなりません。
親から全く指示されなくても、自ら考え行動するようになります。
勉強も自ら率先してやり、成績自体も自分で管理します。
100人に一人くらいの割合ですが、親が放任でも育つ子はいます。
そして、こういう子は自分で未来を切り開いていきます。
周りはただサポートするだけ、指導などもいりません。
長年指導していると、たまにこういう子に出会うことがあります。
どうやったらこういう子が育つのか、保護者に直接質問したことがありますが、保護者本人も自覚がないことが多く理由はわからずじまいです。
一方で究極の過保護となんでしょうか。
・成績が悪いと説教をする。
・勉強する時間を管理する。
・将来のために最良の進路先を選んであげる。
これを徹底された子は、成績優秀なのは間違いはありません。
最低でも学校内の20%以内には入っているでしょう。
そして、この生活が当たり前となった子は、それを律儀に守り無難に大学まで進学します。
ですが、自我を持つことがないので、自分で決めることができなくなります。
いよいよ進路を決めなくてはいけないとなっても、自分で進路を決めることができません。
せっかく、進学校に進学したにもかかわらず、最終的な進路は決めることができないのです。
これはどちらも究極だった場合です。
ある時期は放任だけど、ある時期は過保護なんてことになったら、また結果は違うでしょうね。
うまく使い分けられたら最高の結果を導くことができるかもしれません。
どちらもメリット・デメリットはあるわけですが、私は過保護よりがいいと思っています。
子どもは基本的に放任されても、自ら考えて行動はできません。
ある程度は親の強制力は必要なのです。
成績に関しても、親が無関心だと子どもも無関心のままです。
怒るのはどうかと思いますが、成績をチェックし続け、励ましてあげるのは親の役目かと思います。
勉強の時間もぜひ管理してください。
管理しなければ、ずっとスマホやゲーム、マンガで遊び続けるだけですから。
いつ勉強するのか、毎日どれだけ勉強するのかはきちんと保護者が決めてあげるべきです。
ただ、過保護で縛り続けると、自我が育ちません。
適度に子どもの意見を取り入れてあげるのもいいと思います。
例えば、進路などは自分で決めさせましょう。
こればかりは親が決めてはいけません。
決めるのではなく、助けてあげてください。
進路を決める上で最悪なのは、調べもせずに決めてしまうことです。
子どもは情報を得るのが苦手ですから、情報集めに関しては親子で協力してください。
しっかりと情報を得たうえで、子ども本人が決めているのであれば、その決定にしたがってください。
もし、この高校、この大学に入ってもらいたいというのであれば、親が子どもにプレゼンをしてくださいね。
この高校に入ったら、この大学に入ったら、どんないいことがあるのか会社で企画書を挙げるがごとく、子どもにプレゼンしてみてください。
採用されれば、子どもも快くその進路に進むことができるはずです。
どういう方針で子どもを育てるのか、それは保護者様の腕の見せ所です。
子どもと共に成長することができれば、理想の子育てにつながるのではないでしょうか。
それでは、今日はこの辺で。