昔は男の子には「男の子なんだから、しっかりしなさい」と注意していました。
女の子には「女の子なんだから、もっとおしとやかにしなさい」と注意していましたね。
今では男の子らしい、女の子らしいというのは、死語になりつつあります。
そもそも男女差別にあたるような言葉になってしまいましたね。
男なんだからとか、女なんだからというのは、言うことがなくなりました。
これが原因かはわかりませんが、男の子なのにめそめそしたり、女の子なのに細かいことを気にしなかったり、いろいろん子が出てきていますね。
それはそれで多様性が生まれていいことだとは思います。
ただ、〇〇らしさというのが薄れてきたからか周りに影響を受けない子が多くなってきているような気がします。
例えば、周りの子が集中して勉強していたとします。
近くで勉強しているにもかかわらず、我関せずという感じでマイペースで勉強を続ける子がいるのです。
本来なら、周りも頑張っているのだから自分も頑張らなきゃと思うのが自然だと思うのですが、そういう流れにはなりません。
「人の振り見て我が振り直せ」という言葉がありますが、今の子にこの言葉は通用しないような気がします。
人は人、自分は自分を貫いてしまっているんですよね。
だからこそ、周りからどう思われているかも気にしません。
でも、周りからはっきりと注意されると、必要以上に落ち込んでしまいます。
周りを気にしないのは、単純にその能力がないだけで、精神的に強いからではないのです。
周りを見ることがなくなってしまったのは、「スマホ」が原因なんだと思います。
スマホに熱中しているときに、周りなんて見ることはありません。
見るのは画面の中の映像なのです。
それが普通になっている子に対して、周りを意識させるのは難しいと思います。
ただ、周りを見てもその異変に気づけない子は、社会に出てから順応できるかが疑問です。
今からでも遅くはないので、周りを観察する習慣を身につけさせましょう。
周りを見る時間を設けて、そこで気づいたことを質問してみるのです。
そのとき、いろいろな感想を話すことができれば、問題はないでしょう。
一方で、「特に何も感じなかった」と答える子は危険かもしれません。
いわゆる「空気を読む」ということ。
これって現代っ子にとって、大事な能力なのかもしれません。
家庭の中の会話で、子どもの感受性を引き出してあげましょう。
空気の読めないKYな子にしないためにも、スマホの取り扱い方を見直してくださいね。
それでは、今日はこの辺で。